ユーザビリティ・テストの最近のブログ記事

少し前のニュースですが、記録がてら書いておくことにします。ニュースソースは国立国会図書館カレントアウェアネス-Eです。

さて、この電子図書館のユーザビリティ調査は、イギリスのJISC(情報システム合同委員会)が支援するプロジェクトとして実施されたもので、報告書自体は2010年2月18日に公表されました。この調査の対象となった電子図書館は、提供している電子データの内容で収録レベルを5つに分け、その各レベルごとに1つずつ、以下の通り電子図書館が選択されています。

 調査対象の電子図書館一覧

カゲゴリー 対 象 URL
 世界レベル  ワールド・デジタル・ライブラリ  http://www.wdl.org/en/
 ヨーロッパレベル  Europeana  http://www.europeana.eu/
 国レベル  英国図書館  http://www.bl.uk/
 地域レベル  スコットランド文化資源アクセスネットワーク:Scran  http://www.scran.ac.uk/
 ローカルレベル  エジンバラ大学 AquaBrowser  http://aquabrowser.lib.ed.ac.uk/

 

 ユーザビリティの調査方法としては、2つのヒューリスティック評価が使われています。1つはニールセン博士のもの、もう1つは ISO のもの。なお、ヒューリスティック評価とは「経験則」に基づく評価方法で、ユーザビリティエンジニアやデザイナーなどの専門家が、ガイドラインに基づきインターフェースの評価を行い、ユーザビリティの問題点を見つけ出す手法のことです。(※ヒューリスティック評価をGoogleで検索していたら面白い記事があったので参考にリンクしておきます。『ヒューリスティック評価法の99%は間違っている?/HCD-Net通信 #15』)

ユーザビリティ・テストを実施する際に被験者の行動を記録するためのソフトウェア。研究目的であれば、無償で利用することができる。以下は、開発元の静岡工業技術センターWebサイトからの抜粋。

『OBSERVANT EYE』は、ユーザビリティテストを行う際に、メモ用紙の代わりに、ユーザの行動や発生した状況、観察者が思ったことを記録するためのソフトウェアです。

パスワード入力の時、「***」と表示される事に関してのニュースが Yahoo! に出てましたね。このニュースに登場する人物にユーザビリティで有名なニールセン博士がいたのでちょっと取り上げてみました。

このグラフは、Yahoo! での投票結果ですが、大部分の人がパスワードが「***」と表示されると「不便」と感じているようです。

ユーザビリティ定量化チェックリスト

NEC が、京都産業大学と連携して構築した評価法で、システム(「マウス・キーボードを備える PC 環境上で使用するシステム」を主として想定)のユーザビリティを客観的・定量的に評価するためのチェックリスト。以下の4つから構成されている。

  • ユーザビリティ定量化チェックリスト.pdf
  • ユーザビリティ定量化チェックリスト.xls
  • ユーザビリティ定量化用語定義集.pdf
  • サンプルHTML2-2.html

Jakob Nielsen, Thomas K. Landauer, A mathematical model of the finding of usability problem. Proceedings of the INTERACT '93 and CHI '93 conference on Humanfactors in computing systems, (Amsterdam, The Netherlands, April 24-29, 1993). p206-213, 1993

著者は、ユーザビリティの研究の第一人者である Jakob Nielsen と Thomas K. Landauer。ユーザビリティ問題点の発現度合の数理モデルに関する論文。著者らは、11のユーザビリティテストを調査し、被験者数とユーザビリティ問題点の発現度合関数をポアソン過程( Poisson process )としてモデル化した。これにより、テスト実施の際に雇う被験者数について最適な人数を見積もることができるとしている。

ユーザビリティテストについて,その歴史的変遷,概念,手法から,実際のテスト実施に向けて必要な事前準備,テスト時における留意事項,テスト後の結果のまとめ方まで,ユーザビリティテストを実際に行うに当たり必要とされる情報を初学者にも分かりやすくまとめている。 

三根慎二, 小泉公乃, 宮田洋輔, 國本千裕, 汐崎順子, 石田栄美, 倉田敬子, 上田修一, 画面遷移と利用者特性からみた大学生におけるOPACの閲覧, 三田図書館・情報学会研究大会発表論文集, Vol.2007年度, p45-48, 2007

OPAC利用者の探索行動を眼球運動測定という手法を用いて明らかにしようとする研究の一部(関連論文:大学生はOPACをどのようにみているのか)。この論文では,OPAC画面の閲覧行動全体における遷移パターンと利用者特性との間の関係を,観察とインタビュー調査から得たデータをもとに明らかにすることを目的とする。検索結果をどのように見て正解と考える図書を選んでいるかに焦点を当てる。

石田栄美, 小泉公乃, 宮田洋輔, 國本千裕, 汐崎順子, 三根慎二, 倉田敬子, 上田修一, 大学生はOPACをどのように見ているのか, 第55回日本図書館情報学会研究大会発表要綱, p101-104, 2007

OPAC画面の見方,つまり眼球運動測定による視線軌跡という観点から,OPACの探索行動を明らかにすることを試みたもの。被験者は,慶應義塾大学の法学部1年から4年生,各学年8名,合計32名で被験者から得られた視線軌跡のデータを分析対象としてしている。その結果,一覧画面ではタイトルを中心に停留し,詳細画面では注記など必要とする情報部分を中心に視線パターンが形成されていた。

上田修一, 吉野貴庸, 石田栄美, 倉田敬子, WWW上のOPACにおける既知事項検索の諸問題, Library and Information Science, No.41, p1-15, 1999

Webで公開されている大学図書館のOPACを対象に,書名検索,著者名検索を行い検索対象とした資料がヒットするかどうか調査した実験報告。対象としたOPACは,計15種類(計15大学図書館)で,以下の3ケースで調査した。

ユーザビリティ・テストの評価方法には、3つの手法がある。

まず、定性評価であるインタラクション評価は、被験者のタスク実行時の行動を観察することで、評価対象物の「わかりやすさ」や「使いやすさ」を評価し、問題点を突き止める方法である。この手法では、被験者5人で問題点の約85%が発見できるという調査が報告されている (Ref1) 。

Beliberのプロフィール

過去、公共図書館員。現在、大学図書館員…ではなく研究費関連部署で修行中。 早く図書館に戻って鈍った感を取り戻したいな。図書館情報大学の14期卒業生です。 今の趣味はジョギングでフルマラソン完走が目標! かわいい2人の息子が自慢です。 このブログでは、図書館関連やBeliberの日常などを更新しています。 ちなみに決して私がBest Librarianという訳ではありませんので念のため! その他のプロフィールはこちらからどうぞ。

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