図書館の業務委託化、その切り分けの視点

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以下は、JLAメールマガジンからの抜粋です。

 9月10日大阪府は大阪版市場化テスト監理委員会を開催し、大阪府立図書館の管理運営業務の一部を市場化=アウトソーシングすることを決定した。対象となる業務は「図書館における司書の知識・経験を必要とする業務を除くカウンター業務等」で、1.カウンター業務(利用者登録、貸出・返却・予約等)、2.レファレンスサービス(利用案内、所蔵調査、所在調査等)、3.書庫出納、4.資料の収集・整理業務(受入登録、書誌・所蔵データ管理、資料装備等)、5.書架整理、蔵書点検、修理、6.他図書館への協力貸出等、7.生涯学習事業の実施・広報業務等である。この結果正規19人、非常勤42人の職員を削減する見込み。

僕は、図書館業務(運営)の「一部」を設置主体外に委託等することについては、基本的には賛成です。ここで「一部」がどの範囲になるのかが大きな問題となる訳ですが、僕が考える「一部」とは、図書館サービスとは関わりの薄い部分(例えば清掃とか)が当てはまります。

また、よく外部委託されるサービスに専門性がないという理由で「貸出カウンター業務」などが挙げられますが、これを委託することについては反対です。なぜか。それは、この貸出カウンター業務は、専門性を有する司書を育成するために必要不可欠な経験の場、であるからです。

業務委託になじむか、なじまないか、専門的な業務であるか、否か、という切り口から図書館の仕事を区分けし、一部業務を委託化すると言う手法が、よくある事例であるように思います。僕の働く大学図書館もこのような視点から業務を切り分け、そして、一部業務を業者委託しています。

でも、業務委託しなかった専門的なサービス(例えばレファレンス・サービス)を提供する司書は、どのように育てるのか? この大切な視点が、いつも欠落しているように僕は思うのです。この司書の育成計画を十分に検討した上で、専門的な知識・経験を有する司書を育てるために必要な業務は何かを見定め、委託せずに残しておくことが、利用者へ満足いく専門的サービスは提供するための図書館の責務であるように思います。

司書資格があれば、誰でもが専門知識を有しレファレンス・サービスを提供できるのか。もちろんそんなわけは無いのは周知の事実。図書館に配属されて初年度の丁稚(でっち)司書は、その図書館のサービス体系、蔵書体系、配置場所、その他もろもろを基礎知識一式と利用者対応の基本を身をもって体験して経験を積み、さらに専門的な資料群や電子資料群を理解し使いこなせるようになって初めて、レファレンス・カウンターに座ることが許される。これが僕の理想なんだよなぁ・・・。(現実は・・・涙)

 

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このページは、BeLiberが2009年9月17日 20:29に書いたブログ記事です。

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