今日届いた NDL が発行する Current Awareness-E に「学生・教員に対する電子書籍利用調査の意外な結果とは?(英国)」という記事が掲載されていました。英国情報システム合同委員会( JISC )が2007年から2年間に渡って取り組んできた ”JISC national e-books observatory project” という学生・教員の電子ブックの利用行動調査プロジェクトの調査結果に関するものです。
記事によれば「調査結果は,電子書籍にまつわるいくつかの「神話」を覆すもの」だったとしています。以下は,記事からの抜粋です。
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最終的な参加大学は127で,アンケート調査や図書館の貸出数と印刷版の売れ行きの分析なども実施されており,関係者によれば世界最大規模の電子ブックに関する調査とのことです。
レファレンス資料の分野,特に論文記事検索に関しては,紙媒体資料からCD-ROM,そして近年はオンラインDBが主流となり,検索効率・精度は格段上昇してきている。このような検索ツールとして利用する資料の場合には,電子媒体の方が使い勝手はいいし時間の大幅な節約ともなる。当然ながら紙媒体ツールは減少,あるいは出版されなくなった。
しかし,ある分野について系統立てて構成し通読することが多い書籍に関しては,検索ツールと同じような紙媒体の減少・消滅は,当てはまらないということが,調査結果からは示されたことになる。まぁ確かに自分もWeb上である程度まとまった情報をじっくり読みたいときは,そのページを印刷して読む。(それを読むときの目線(姿勢)の角度やディスプレイからの光が嫌でそうさせる) いってみればこれが調査で実証されたものか。
インターネットの普及によって,数年前から図書館という箱モノは”無くなる””いらいない”などとということを直接耳にすることもあった。この調査結果によって「そうはいかないぞ」ということが導き出されたとも言える。今後,電子ペーパーが普及しだすとまたどうなるのかわからないけれど,ひとまず”無くなる論”者へは,反論できそうですね。
Ref:
JISC national e-books observatory project
http://www.jiscebooksproject.org/
Study on the Management and Economic Impact of e‐Textbook Business Models on Publishers, e‐Book Aggregators and Higher Education Institutions: Phase One Report (Public Version)
http://www.jiscebooksproject.org/wp-content/e-textbook-phase-1-report-public-version16-4-09.pdf
カレント・アウェアネス・ポータル
過去、公共図書館員。現在、大学図書館員…ではなく研究費関連部署で修行中。
早く図書館に戻って鈍った感を取り戻したいな。図書館情報大学の14期卒業生です。
今の趣味はジョギングでフルマラソン完走が目標! かわいい2人の息子が自慢です。
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