ユーザビリティ・テストにおける被験者数算定の根拠

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ユーザビリティ・テストの評価方法には、3つの手法がある。

まず、定性評価であるインタラクション評価は、被験者のタスク実行時の行動を観察することで、評価対象物の「わかりやすさ」や「使いやすさ」を評価し、問題点を突き止める方法である。この手法では、被験者5人で問題点の約85%が発見できるという調査が報告されている (Ref1) 。

次に定量評価であるパフォーマンス評価主観評価は、時間計測、事象計測、インタビューやアンケートなどの結果から得られるデータから統計的な評価を行う方法である。また、対象物の改善前・後の比較分析用としてもこれらのデータが用いられる。このため被験者数は、定性評価より多くの被験者数を必要とし、20人程度が望ましいとされている (Ref3) 。

 

◎被験者算定のための計算式 (Ref1,2)

 N ( 1 - ( 1 - λ ) i ) 

N : ユーザビリティ問題点の総数

λ : 被験者1人をテストして得られるユーザビリティ問題点の平均個数 (※)

i : 被験者総数

※ Nielsen の研究 (Ref1) は、一人当たりの問題点発見割合 λ は 31% と算定している。

 

これらを用いて、例えば、被験者数を5人としてユーザビリティ・テストを実施した場合、全体に占める問題点の内、約 85 %を発見できる。

[ 計算例 ] 被験者を5人とした場合の問題点発見率

1 - ( 1 - 0.31 ) 5  ≒ 0.846 

Ref:

  1. Nielsen J, Landauer TK. A mathematical model of the finding of usability problems. Proceedings of ACM INTERCHI'93 Conference (Amsterdam, The Netherlands, April 24-29, 1993), p.206-213

http://doi.acm.org/10.1145/169059.169166

  1. Why You Only Need to Test with 5 Users - Jakob Nielsen's Alertbox

http://www.useit.com/alertbox/20000319.html

  1. Quantitative Studies: How Many Users to Test? - Jakob Nielsen's Alertbox

http://www.useit.com/alertbox/quantitative_testing.html

  1. 黒須正明. ユーザビリティテスティング. 共立出版, 2003, P273

 

 

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